米国では「アマゴルフ中継」拡大中なのに「日本の大学ゴルフ」はなぜ中継されないのか 連盟の重鎮たちが唱える驚きの「平等」論とは
米国の大学ゴルフ中継は拡大傾向
米国の「ゴルフウィーク」誌がゴルフのテレビ中継に関するユニークな見解を示している。米国の大学ゴルフのテレビ中継が、アマチュアゴルフのテレビ中継拡大や未来のスターの発掘や育成、ひいてはゴルフ界全体の隆盛につながっていくという話は、非常に興味深く、是非とも日本のみなさんにご紹介したい。
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まずは米国の現状だが、ここで言う「米国の大学ゴルフ」とは、NCAAディビジョンI (1)と呼ばれる「括り(グループ)」に属する大学ゴルフ部が参加する対抗戦などのことを指している。
そのNCAAディビジョンIの最大の大会、NCAAナショナル・チャンピオンシップの男子の大会が初めてテレビ中継されたのは2014年のこと。翌年からは女子の大会のテレビ中継も開始され、以来、視聴率はきわめて順調に伸びているという。
そのため、大学ゴルフのテレビ中継は時間も規模も年々拡大傾向となり、今年は米国のゴルフ専門局である「ゴルフチャンネル」によって、通算180時間超のテレビ中継が行われたそうだ。とりわけ、シーズン終盤となった10月以降は、5試合連続で生中継という力の入れようで、ほとんどプロの世界のビッグ大会の中継体制並みだったと言っても過言ではない。
テレビ中継は選手にとっても「いいことだらけ」
大学ゴルフがテレビ中継されることは、カレッジゴルファーにとっては「いいことだらけだ」と絶賛しているのは、ゴルフの名門オクラホマ大学の男子ゴルフ部コーチ、ライアン・ハイブル氏だ。
「テレビ中継されるようになってからは、より多くの人々が試合会場に観戦に来てくれるようになった。観衆が増えれば、学生たちにとっては緊張感やプレッシャーが増すことになるが、それは彼らにとって決して悪いことではない。テレビ中継がもたらすものは、いいことだらけだ」
アーカンソー大学の女子ゴルフ部コーチ、ショーナ・テイラー 氏も「大学ゴルフのテレビ中継は、私たちチームのゴルフプログラムがいかに優れているか、その効果をアピールする絶好の機会です。学生たちはテレビカメラに追いかけられながらプレーすることに慣れることができ、(推薦などで)プロの大会に出る際に、大いに役立つ」と、やはり絶賛しきりの様子だ。
そして、同誌によると、大学ゴルフのテレビ中継は、アマチュアゴルフのテレビ中継を拡大することにもつながっているという。
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