「カネがないから」で強盗殺人をする時代に 日本人は“安全神話”に甘えていたのか(中川淳一郎)
物騒な時代になりましたね……。「闇バイト」に応募した困窮若者が「指示役」から鉄砲玉のように使われ、カネを持っているであろう家に押しかけ、暴行し、場合によっては殺害をし、現金20万円ナリやら貴金属類を奪う。実行犯は個人情報を全部指示役に渡しているから自身の身と家族の身を守るべく、犯罪に加担する。
カネがないから、で犯罪に加担するのってマンガ「北斗の拳」に登場する「修羅の国」の世界でしょう。同作は「199X」年が舞台のため、われわれはその25~30年後の世界にいることになりますが、無法者からいつ財産を狙われるか分からない状況がついに到来したわけです。...