「“夫が心配している”と言っても性交を」「逃げようとしても下着を…」 大阪地検元トップの凄絶な性暴力…被害女性が衝撃の事実を告発

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「殺されると強く恐れました」

 正味2時間も行われた会見では、涙をぽたぽたと机に落とす場面もあったという。

 事件は、18年9月12日に開かれた北川被告の検事正昇進祝いの会がきっかけで起こった。同僚たちと参加した彼女は、日頃の激務に加えて家事や育児の疲労の影響で、図らずも泥酔。机に伏し意識は混濁していた。宴席が終わると、彼女が乗車したタクシーに北川被告も強引に乗り込み、自らが住む官舎へ連れ帰ったのだ。

 その時の様子を、会見で被害女性はこう語った。

「被告人は抗拒不能の状態にあった私の服や下着を脱がせて、全裸にした上で私に覆いかぶさり、避妊具を用いず性交に及びました。(中略)上司として尊敬していた検事正の被告人から性交されているという予想外の事態に直面して、恐怖して驚愕(きょうがく)して絶望して凍りつきました。私は抵抗すれば被告人から、自分の名誉などを守るために殺されると強く恐れました」

「これでお前も俺の女だ」と言い、性交を……

 なんとか彼女は声を振り絞り「夫が心配しているので帰りたい」と懇願したが、

「しかし、被告人はそれを無視して『これでお前も俺の女だ』などと言って、性交を続けました」(被害女性)

 行為が中断した隙に、彼女は這って下着を身に着ける。しかし、北川被告は再び下着を脱がせて布団に連れ戻し、口淫まで求めるなど、自らが疲れ果てるまで3時間近くにわたって、執拗(しつよう)にコトに及んだというのである。

 翌日未明ようやく解放され、自宅に戻ることができた女性だが、被害を上級官庁に申告するまで、相当な葛藤があったとして、以下のように語っている。

「被害から6年間、本当に苦しんできました。ほぼ誰にも言えず、苦しんできた期間が長かった。強い恐怖や孤独、事件が闇に葬られるかもしれないと、不安も大きかった」

「すぐに被害申告できなかったのは、被告人から『公にすれば(自分が)死ぬ』『検察が機能しなくなり、検察職員に迷惑がかかる』と脅され、口止めをされ、懸命に仕事をしているたくさんの職員に迷惑をかけられない、検察を守らなければならないと思ったからです」

 後編【女性部下を強姦し「時効がくるまで食事をごちそうする」 大阪地検元トップの性暴力、副検事が被害者を誹謗中傷していた疑惑も】では、女性の副検事が被害者を誹謗中傷し、被告人を庇うような発言をしていた疑惑についても報じている。

週刊新潮 2024年11月7日号掲載

特集「性的暴行被害の女性検事が怒りの号泣会見 大阪地検クズ元検事正とゴマすり女性副検事の罪と罰」より

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