6代目山口組の「司・高山」が無罪判決の「山健・中田」と面会 かつての敵にかけた「ねぎらいの言葉」
防犯カメラの映像の多くは不鮮明
2019年に兵庫県神戸市内で6代目山口組系の暴力団員を銃撃したとして殺人未遂などの罪に問われた5代目山健組の中田浩司組長（65）に対し、神戸地裁は無罪を言い渡した。即日釈放された中田組長を6代目山口組の司忍組長と高山清司若頭は出迎えたという。
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事の経緯は以下のようなものだ。
6代目山口組の中核組織である5代目山健組の中田浩司組長は神戸山口組の最中核組織トップだった2019年8月、3代目弘道会の神戸連絡事務所前でA組員にけん銃を発砲し、重傷を負わせ、殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われた。
事件から5年後に開かれた裁判で検察側は懲役20年を求刑していた。10月31日の判決では無罪が言い渡された瞬間にどよめきが起こったという。
「証拠として提出された防犯カメラの映像の多くは不鮮明で、別人の可能性も否定できない。犯人の身につけている洋服と中田組長の当日の洋服とはブランドが一致しているから同一人物であるとの主張だが、洋服じたい大量に出回っているもので断定できない、と裁判長は断じていました」
と、担当記者。
使われたスクーターは健竜会所有だが
「さらに、犯行に使われたスクーターは（山健傘下の）健竜会で共有されているもので中田組長が使用した可能性もあるが、他の組員が使った可能性も否定できない。防犯カメラ映像に映る犯人の口元などが中田組長と一致するが、目や鼻が映っていないから同一人物と認定できない、などと裁判長によって指摘されました」（同）
判決の傍聴には、中田組長と兄弟の間柄である9代目住吉会13代目幸平一家加藤連合会の小坂聡会長もやってきていたという。
判決後に釈放された中田組長を現地で出迎えたのは物部浩久若頭と福富均舎弟頭だった。犯行当時とは打って変わって中田組長は現在6代目山口組幹部を務めている。釈放後の11月2日には6代目山口組のトップとナンバー2との面会を果たした。
「三重・四日市市にある旧水谷一家本部事務所に中田組長はアルファードに乗って現場にやってきたようです」
と、元山口組系義竜会会長の竹垣悟氏（現在は、NPO法人「五仁會」を主宰）。
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