“佐賀”“宮崎”に初の「億ション」 即買いする人は

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次の「億ション」はどこに?

 それにしても、総務省の2019年全国家計構造調査を見ると、佐賀県民の金融資産残高は39位、宮崎県民は44位。人口減もあり、高級マンションが即座に売れる場所とは思えないのだが、住宅評論家の櫻井幸雄氏は、こんな見解を示す。

「大都市圏から遠く離れた地方都市であっても、病院経営者や地主など一定の富裕層がいるものです。佐賀や宮崎の物件はそうした層がターゲット。彼らは、街で一番高い物件が売りに出されると、必ずといってよいほど関心を示す。デベロッパーの狙いはそこなのです。実際、金沢や新潟でもすでに億ションが出現しており、これから意外な地方都市でも建設される風潮にあるのです」

 ならば、次に億ションが出現しそうな地方都市は?

「山陰地方でしょうか。あの地域は、けっこう富裕層がいますから」(同)

 金持ちはまだまだ日本にいるというわけだ。

週刊新潮 2024年11月7日号掲載

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