「土俵の上でなら死んでも本望」 ピラニアと呼ばれた名大関「旭国」の根性【追悼】

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 大相撲で名大関と称された旭国は「ピラニア」の異名を取った。一度食らいついたら離れないしぶとさにファンは沸いたのだ。

 その持ち味が存分に発揮されたのが、1978年春場所の7日目。大関の旭国は前頭4枚目の魁傑と対戦。魁傑は大関から陥落していたとはいえ強豪だ。

 両者は土俵中央でがっぷり胸を合わせたまま、4分26秒で水入り。同じ体勢で再開されるが、お互い譲らない。3分24秒で2度目の水入り。10分後に取り直しとなって、2分32秒、魁傑のすくい投げに旭国は倒れた。...

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