「焼き直しばかり」「お金を巻き上げる系が中心」 “嵐”デビュー25周年で伝わってきたファンの声
2020年末から活動を休止しているアイドルグループの「嵐」が、11月3日にデビュー25周年を迎えた。四半世紀という大きな節目だけに、ファンを中心に記念企画やイベントへの期待は高まるばかり。ところが、現実には失望の声が少なくないという。
【写真9枚】天皇即位国民祭典での“五人”歌唱シーンも 25年の道のりを歩んできた「嵐」
「焼き直しばかり」
「明らかにされているのは、結成10周年時にファンクラブ会員限定として開催されたライブ映像の上映イベント。これなどまだマシな方で、他には過去に制作されたすべてのミュージックビデオのYouTubeでの公開や、発売済みの12作のライブDVDのBlu-ray化という具合。3日には56枚目のシングル『君のうた』を元にした歌絵本が販売されるとか。過去の映像の使い回しなど、どれも新味に欠けるんです」
と、芸能デスクも苦笑い。
「最も期待されていたのは、リーダーの大野智(43)を筆頭に、櫻井翔(42)、相葉雅紀(41)、二宮和也(41)、松本潤(41)ら五人が顔をそろえる“復活ライブ”の開催でした。ファンたちは、長らくメンバー全員の姿を生で目にする機会に飢えていた。嵐のファンクラブは、会員がおよそ310万人ですが、“焼き直しばかり”“お金を巻き上げる系が中心”との声が伝わってきます」
メンバーたちが歩むそれぞれの道
ファンの落胆をよそに、当のメンバーたちはそれぞれ独自の道を進んでいる。例えば、昨年放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」に主演した松本は10月31日から3日間、英国・ロンドンで舞台に立った。
「劇作家の野田秀樹(68)が原作と演出の『正三角関係』という作品です。主演は松本で、共演者には長澤まさみ(37)、永山瑛太(41)、竹中直人(68)といった売れっ子が集まりました」
花火師一家の3兄弟を中心に物語が展開する愛憎劇で、今年7月には東京で上演済み。その後は大阪や北九州に場所を移し、いずれも大盛況のうちに終了した。
演劇関係者が解説する。
「野田は過去に何度もロンドンで公演をしており、現地での知名度も高い。チケットは完売。目の肥えたロンドンっ子にもファンが多いからでしょう」
折からの円安にもかかわらず、日本から足を運ぶ観客は少なくないという。
「松本が舞台の海外公演に出演するのはこれが初めてです。為替の影響で飛行機やホテル代は割高の上、チケット代も高騰しています。1人当たりの予算は少なくとも40万円とみられていますが、マツジュンの記念すべき“世界デビュー”をこの目で見ようというファンが足を運ぶようです」
[1/2ページ]