「ウエイトトレーニングを一切しない」山本由伸は、なぜ大投手になれたのか? 才能を開花させた“常識外れ”の練習法とは
ドジャースの快進撃を支えた山本由伸投手の武器の一つが160km/h近い速球だ。
近年、投手の球速はアップ傾向にあり、今や日本人でも150km/h以上は珍しくない。
一昨年のデータでは、日本のプロ野球では千賀滉大投手(ソフトバンク→現メッツ)と佐々木朗希投手(ロッテ)の164km/を筆頭に、9人の投手が最速160km/h台を記録。150km/h以上をマークした投手はじつに213人もいた。近年著しく進む球速アップの背景にはウエイトレーニングの浸透が挙げられる中、“異質”なアプローチを見せるのが当時10位タイの159km/hを計測していた山本投手だ。...