兵庫県・斎藤前知事を今さら支持する人々の素性 “ヤラセ疑惑”の動画の真相は?
「ヤラセ動画」の真相
そして今、SNSで話題となっているのが、その有力者の一人で「斎藤陣営の選挙参謀」兼「フィクサー」と評されるコンサル会社経営者のA氏が斎藤氏と一緒に映る“神動画”の存在だ。
動画は、高齢女性が斎藤氏に歩み寄り、県からもらった「百寿」を祝う記念品を手に感謝の言葉を述べるというもの。斎藤氏も腰をかがめ、女性の手を握り締めるなど心温まる“奇跡の瞬間”を捉えたものだが、
「動画内でAさんが100歳の女性に付き添う婦人に対し、斎藤氏の存在を知らせる様子が一瞬映り込み、“ヤラセ動画”を指摘する声が上がっています」(前出の関係者)
真相を確かめるためA氏に話を聞くと、こう答えた。
「斎藤とは3年前の知事選時、彼を応援したのが縁で友人となりました。でも今回は彼の選挙を手伝ってはいません。動画の件は、彼が一人で駅立ちを始めたと聞き、“刺されでもしたら大変だ”と心配になって様子を見に行くと、知らないおばあさんが私に“斎藤さんにお礼がしたい”と話しかけてきた。だからアテンドをしただけです。斎藤は人を殺していないのに“人殺し”と言われている。いじめと一緒で、できることがあれば手を貸すし、頑張ってほしいと思っています」
「批判される方々の声にも真摯に向き合っていくつもりですが……」
他にも地元商店街の副理事長を務め、神戸レザー協同組合代表でもあるB氏も支援者の一人。B氏の携帯に連絡すると「(選挙を)お手伝いしている」ことは認めたものの詳細は語らず。
冒頭の集会の後、斎藤氏を直撃した。
「組織や団体の支援がない中、一人で(選挙活動を)始めましたが、私の後援会にこれまで加入していただいた方やサポーターの皆さまに応援いただいている状況です。もちろん批判される方々の声にも真摯に向き合っていくつもりですが、とにかく精いっぱい戦いたい」
候補者が過去最多となった選挙戦は事実上、斎藤氏のほか、稲村和美前尼崎市長、元アナウンサーの清水貴之氏による“三つどもえ”の争いとされる。今のところ、稲村氏が一歩リードしているというのだが……。
[2/2ページ]