“由伸ロス”で厳しすぎる「沢村賞」に改革機運も…“大投手への敬意”より厄介な“抵抗勢力”とは?
絶対的エースの不在
日本のプロ野球で先発投手の最高の栄誉である「沢村賞」が5年ぶりに「該当者なし」となった。プロ野球草創期の伝説の名投手、沢村栄治の名を冠した1947年創設の表彰で、米大リーグのサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)よりも歴史が古い。今回も、七つの基準〈(1)15勝以上(2)防御率2.50以下(3)150奪三振以上(4)10完投以上(5)200投球回数以上(6)25試合登板以上(7)勝率6割以上〉を目安に、選考委員会で5人の委員により議論された。だが、記者会見の開始が予定時間より大幅に遅れるなど紛糾した末、スポーツメディアによれば、元巨人投手の堀内恒夫委員長(76)は「“帯に短し、たすきに長し”“こっちが立てば向こうが立たない”という非常に難しい選考だった。...