スマホに「知らない番号から着信」問題…高齢者こそ徹底したい“電話に出る前にするべき”たったひとつのこと

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ここでこそ頼りになるネットの「集合知」

 どう考えても、電話をしてくる人間というものは、何らかの営業活動をしたい人間か詐欺行為をしたい人間だ。わざわざ電話先の相手を儲けさせるような情報を提供する者などいない。基本的に「知らない番号からの電話は出ない。そして、着信拒否」を徹底すべきだ。

 ここは私のようなフリーランスは悩ましいところで、本当に電話一発で「3週間1200万円のギャラを出せる仕事があります」といったオファーが来ることもある。だからこそ知らない番号からも出るようにしているものの、昨今の知らない番号からの電話は詐欺電話が多過ぎる。

 だとすれば自衛手段としては、電話が来た時はとりあえず出ず、その番号をグーグル検索に入力し、詐欺電話か否かを見るべきだ。現在の「迷惑電話番号共有サイト」は「迷惑率100%」「75%」などとかなり精度が高い形でその番号をネットの「集合知」で共有する。「迷惑率」が低いのであれば、改めてかけ直せばいい。そのようにして皆さまも詐欺を防いでいただければ幸いである。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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