「こんな指があるから悪い」…「旧石器発掘捏造」“ゴッドハンド”と呼ばれた男は、なぜ自らの指をナタで斬り落としたのか
まさに“歴史が変わった日”だった。2000年11月5日、毎日新聞が1面で「旧石器発掘捏造」事件をスクープ。全国各地の遺跡から石器を次々と発掘。掘れば必ず出土することから“ゴッドハンド”と崇められていた藤村新一氏が、実は自ら石器を“埋めて、掘り出して”いたという驚愕の不正を行っていたことが明るみに出たのである。これによって、日本史は大きく訂正されることを余儀なくされた。
それから24年。事件後の藤村氏はどのような人生を歩んだのか。そしてなぜ自ら指を切断するに至ったのか。...