自殺未遂で保護入院も「私は病んでいない」 エリート官僚の“妄想うつ”に精神科医はどう向きあったか

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 川で自殺未遂を起こしたことで、宮崎恵一郎(仮名)は、精神科病棟に入院することになった。キャリア官僚の彼は、自らのささいなミスが「日本の行政にはかりしれないダメージを与えてしまった」と、極端な妄想にとりつかれていた。「自分が病んでいる」という意識もないため、治療は一筋縄ではいかない。精神科医で医学博士の西多昌規氏は、この患者とどのように向き合ったのか――。

(前後編の後編)

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※この記事は、『自分の「異常性」に気づかない人たち』(西多昌規著、草思社)の内容をもとに、一部を抜粋/編集してお伝えしています。...

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