寄付額は「15億円」に倍増 総選挙の当日にひっそり「24時間テレビ」が募金使途を報告で“禊”は済んだのか

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ゴールデンで放送しない事情

「日曜夕方の放送になったのは枠が取りやすいこともあったのでしょう。実際、視聴率は5・6%と、この時間帯ではまずまずの数字でしたが、ゴールデンで放送すればもっと取れたでしょうね。ただし、内容としては“手前味噌”で、“募金の使われ方”より“24時間テレビの続編”という色を強く出したのは視聴者からの批判を恐れたからかもしれません」

 今年の「24時間テレビ」は、ジャニー喜多川氏による性加害問題でジャニーズ事務所(現・スタートエンターテイメント)のタレントをメインパーソナリティーに起用できなくなったり、放送当日、台風10号の影響で企画したイベントが中止されたりするなど逆風続きだった。なかでも、昨年11月に発覚した系列地方局の社員による寄付金の着服は、チャリティー番組の根幹を揺るがすものとなった。番組スタート時から使われてきた「愛は地球を救う」というテーマに疑問符をつけ、「愛は地球を救うのか?」に変更して放送したほどだ。

「募金の着服が発覚すると水卜アナが日テレを代表して謝罪し、今年の『24時間テレビ』の終盤には『寄付金をどのような形で必要な方々に届けていくか、責任を持って皆様にお伝えしたいと思います』とまで説明していました。ところが、今回の特番は告知もほとんどなく、視聴者に見てほしい、届けたいという思いが伝わってきませんでした。もっと積極的に宣伝してもよかったはずです。それをしなかったのは、昨年をはるかに超える莫大な募金が集まったことで禊は済んだと考えたのか、それとも、ゴールデンで発表するとかえってクレームがくると思ったのか……」

 特番の最後は土屋太鳳の「『24時間テレビ』はこれからも支援が届くチャリティーを目指し動き続けます」というナレーションで締めくくられた。

「15億円もお金を集める番組なのですから、募金の使い途、使われ方を多くの視聴者に伝えるべく、今後は特番『もう1つの物語』も堂々と放送し続けてもらいたいですね」

デイリー新潮編集部

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