「余計なことをしてくれたな」 自民党議員が“実名”で石破首相を徹底批判 「責任を取るのは当然」

国内 政治

  • ブックマーク

「余計なことをしてくれたな、と思います」

 選挙戦終盤に、

「暴風となって吹き荒れた」(自民党代議士)

 2000万円問題。それは誰の判断で引き起こされたものだったのか。

「決裁者の森山幹事長と、党の金庫番である元宿仁事務総長。どちらかが主導したのでしょう。また、石破首相にも当然、報告は上がっていたはずです」(先の自民党関係者)

 非公認ながら当選を果たした平沢勝栄元復興相は2000万円問題について次のように話す。

「こんな大きな問題になるってことを全く想像できなかったとしたら、(党執行部は)ちょっとどうかしてると思うな。余計なことをしてくれたな、と思いますよ。時期が悪過ぎますよ。なんでこんなにセンスがないんだろう」

「党の執行部に責任を感じていただきたい」

 石破首相と総裁選で戦った小林鷹之元経済安保相もこう慨嘆する。

「2000万円の問題が報じられたことによって、自民党候補が苦戦を強いられ、多くの有為な人材が苦杯をなめる結果となった。だから、私は万歳する気にはなれなかった。党の執行部の方々には、この責任を感じていただきたい。2000万円問題と併せて、非公認・比例重複を認めないという突然の決定についても丁寧に説明いただきたい」

 怨嗟の声が上がっているのは、党執行部に対してだけではない。大敗を喫したにもかかわらず続投の意向を示した石破首相に対する疑問の声も、党内には渦巻いている。

次ページ:「責任を取るのは当然」

前へ 1 2 3 4 次へ

[3/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。