萩生田氏が反対派を「気持ち悪い」「変な活動家」と表現 裏金問題への反省は皆無か

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8000票の僅差

 その場で萩生田氏に声をかけた。

――逆風、すごかった?

「そうだね。なんか、変な活動家みたいな人がたくさんいて気持ち悪くて」

 無論、裏金問題は自らまいた種である。それを批判する人々を「変な活動家」などと表現するとは、やはり反省が足りないと見受けられる。

 投開票日の27日当日、八王子市の選挙事務所は100名ほどの支援者やマスコミでごったがえし、室内は人いきれでむっとした。23時54分、NHKが当確を打つと支援者らは一斉に立ち上がり、歓声を上げたのだが、開票結果の判明が日付の変わる直前までもつれたのは、

「それだけ接戦だったから。萩生田氏の得票数7万9000票に対して、有田氏は7万1000票。その差は8000票と僅差でした。国民民主と維新の候補が、それぞれ2万票前後を獲得しているので、仮に野党共闘が成立していたら、萩生田氏に勝ち目はなかった。いわば、敵失に救われた形です」(政治部デスク)

 当確後、萩生田氏に笑顔はなく「ほっとしているというのが正直な気持ち」と語ったが、その言葉に偽りはあるまい。薄氷の勝利だった。

 関連記事【「全部、石破さんの責任」 自民党現職議員が“実名批判” 「仲間が“死んで”いるんだから責任を取るべき」】では、現役議員らが実名で語った石破首相批判の言葉を紹介している。

週刊新潮 2024年11月7日号掲載

特集「自民惨敗に『誰も詰め腹を切る必要はない!』 孤独な宰相『石破茂』の大迷走」より

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