政党をまとめるのは、総理大臣やるより難しい… 大躍進の立憲・野田佳彦代表が「子ども向けインタビュー」で漏らした本音

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野党合意を得ての、悲願達成

 私が総理大臣としてできたことは、社会保障と税の一体改革という、長年先送りされてきたテーマに実現への道筋をつけたことです。与党だけでなく、当時野党だった自民党、公明党にも合意をしてもらって法律を作れたというのは、大きな成果だったと思います。

 やり残したことは、議員の定数削減です。私が総理大臣の時、消費税を10%に引き上げることを決めたのですが、それはみんなが嫌がることです。国民に負担をお願いする以上は、自分たち国会議員が身を切る覚悟を示さなければいけないと、議員の定数を削減するということを、自民党の安倍さんと当時の党首討論で約束しました。

 この約束が果たされなかったことが残念で、心残りです。

二大政党制を作り直す

 自民党の長期政権を倒した民主党が、なぜ長期政権を築けなかったか。それは政権運営に習熟していなかったことが大きいと思います。でも、誰もが最初から習熟しているわけではありません。経験をふまえて、次はもっとうまくやらなければいけない。

 今、自民党が強いです。私がやり残したことで、今も議員として取り組んでいることは、二大政党制を作り直すことです。一強になるのは、他が弱いからです。他弱を解消するには、野党全体を大きく包み込んでいかなければいけません。野党同士で足を引っ張り合うのではなく、自民党と競い合うような政治勢力、政権を目指す野党を作らなくてはいけないと思います。

 そのためには、野党は一丸となって固まっていかなくてはいけない。細かく見れば政策の違いはありますが、それでもチームとして固まる時は固まる。野党はそういうこらえ性をもたなければ、政権をとれないと思います。

 自民党も国民のためにがんばる。もう一つの塊もがんばり、互いに競い合ったほうがいいんです。ライバルがいたほうがお互いに向上するじゃないですか。そういう関係性を作っていきたいですね。

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 この記事の前編では、同じく『僕たちはまだ、総理大臣のことを何も知らない。』(Gakken)より、今回の衆院選で議席を大幅に伸ばした「国民民主党」の玉木雄一郎氏が子どもたちに語っていた「幼少期の夢」や、「政治家を志したきっかけ」について取り上げている。

『僕たちはまだ、総理大臣のことを何も知らない。』

書籍を購入する『僕たちはまだ、総理大臣のことを何も知らない。』(長谷部京子著、Gakken)(他の写真を見る

【著者の紹介】
長谷部京子(はせべ・きょうこ)
東京都出身。青山学院大学卒。happier kids program主宰。リクルート社等を経て、経営者を育成する「大坂塾」に勤務しつつ、2012年、小・中・高校生の教室happier kids programをスタートする。自身の子育ての経験、我が子の中高時代の友人たちが、「ただいま!」と訪れてくれたことが教室の原点。学校、家庭以外の「心の居場所」になりたいと願い、教室を運営している。

デイリー新潮編集部

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