10年見て分かった「渋谷ハロウィン」はもう止められない “来ないで”の呼びかけ虚しく…どう折り合いをつけるべきか
東京・渋谷のハロウィンは10月31日にフィナーレを迎えた。今年は、例年以上の厳戒態勢が敷かれたことはご存じのとおり。2014年頃から毎年“渋谷ハロウィン”を視察してきた消費経済アナリストの渡辺広明氏は今回も現地を訪れた。もう、折り合いをつけるしかないのでは、という――。
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筆者のハロウィンの最初の記憶は、1990年ローソンに入社し、直営店の店長を任された1年目のことだ。当時の小売業は、消費の端境(はざかい)期に当たるこの時期にハロウィン企画に力を入れて集客を模索していた。...