「石丸新党に合流する可能性も」 敗戦続きの「維新」東京勢が“反乱”か

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「われわれも、その一翼を担ったという自負を持ってもいいのではないか」

 日本維新の会の馬場伸幸代表は、10月27日に行われた衆院選後の会見で自民党の大敗に胸を張った。が、その目はどこか泳ぎがち。党内から冷たい視線が自身に向いているからだ。

「馬場氏の続投はあり得ない」

 政治部デスクが解説する。

「維新は公示前の44議席から38議席に後退。馬場氏は“数の増減にこだわりはない”と強弁しましたが、この発言も全国の所属議員から反発を買っています」

 執行部内には「大阪の19選挙区では全勝した」と強がる声も。事情に詳しい維新関係者はあきれ顔だ。

「負けは負け。馬場代表や吉村洋文共同代表ら執行部はきちんとけじめをつけるべきです。厳しい声は全国から上がっており、決して少数ではありません」

 維新は昨春の18の道府県議選で選挙前の59から倍以上の124に議席を伸ばしたが、その後は支持率が足踏み。今夏以降は大阪府内の首長選や府議補選で、候補者の落選が相次いでいた。

「維新は東西が長らく不仲。党の分裂につながりかねない深刻な問題ですが、今回の選挙結果が内部の対立を表面化させつつあります」

 執行部はかねて、この懸念を放置してきたが、

「馬場氏の続投はあり得ず、後任は今回、大阪3区で衆院に鞍替えした東徹前参院議員でほぼ決まり。東氏は一昨年夏の党代表選に出馬を示唆しましたが、馬場氏を支持する松井一郎前代表が待ったをかけた。ただ当時、地域政党の大阪維新の会では大阪市出身で元府議の東氏を推す声が大勢を占めており、“松井裁定”は党内にしこりを残した。執行部の責任が問われるいまこそ、大阪の府議団が巻き返しを図るチャンスなんです」

 維新発祥の地・大阪市周辺の府議や市議らは東氏を維新の“本流”とする一方、堺市議出身の馬場氏を“傍流”と見なしているという。

「地方議員が主体の“大阪組”は、当選2回に過ぎない藤田文武氏を馬場氏が幹事長に抜てきした時も猛反発。さらに音喜多駿前政調会長や参院議員の柳ヶ瀬裕文総務会長ら“東京組”が党役員に引き上げられたことにも不満を募らせた」

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