【イッテQ】今年最高視聴率で「手越」復帰に日テレが前のめりになる“切実な理由”

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「全部やれ!」

「すぐ後ろにテレ朝が迫っています。今年も最終四半期に入り、日テレはゴールデンでテレ朝を0・1%だけ上回っている状態です。しかし、テレ朝は10月から『相棒 season23』(水曜21時台)と『ザ・トラベルナース』第2シリーズ(木曜21時台)という高視聴率のドラマがスタート。ドラマ『民王R』も深夜帯から火曜21時台に移され、そこそこの数字を取っています。7月期の火曜21時台で放送された『南くんが恋人!?』のようにコケてくれれば安泰だったのですが、そうも言っていられなくなりました。編成はこのままではゴールデンもテレ朝に追いつかれると考えているようです」

 相手がコケないのならば?

「自力で逃げ切るしかありません。そのため『イッテQ』に手越をレギュラー復帰させるわけです。彼がレギュラーを外れたのは、コロナ禍の緊急事態宣言中に飲み会に参加していたから。そもそも犯罪を犯したわけではありませんし、禊もとっくに済んでいます」

「イッテQ」の数字が上がれば、ゴールデンでトップを取れるのだろうか。

「もちろん、ひとつの番組が視聴率を2%上げたところでどうにもなりません。日曜午前に放送していたバラエティ番組『ニノさん』を10月から金曜19時台にしたのもその一環です。『行列のできる法律相談所』から“法律”を取った『行列のできる相談所』(日曜21時台)は法律問題を扱うことが減りましたが、最近、弁護士軍団を出演させたのもその一環です。老舗バラエティの『世界まる見え!テレビ特捜部』(月曜20時台)や『踊る!さんま御殿!!』(火曜20時台)、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(水曜20時台)などの起爆剤になればと期待されています。一方、数字が取れていない音楽番組『with MUSIC』(土曜20時台)の放送は控え、『嗚呼!!みんなの動物園』(土曜19時台)の2時間拡大SPで凌ぐことになるかもしれません」

 数字が取れることは何でもやるということか。

「1994年に日テレが年間世帯視聴率で初めて三冠王を取った頃を思い出します。当時の氏家齊一郎社長の『全部やれ!』が制作スタッフの士気を上げ、12年連続で三冠王を続けたフジテレビを引きずり下ろしました」

 立場が逆なのがちょっと気になるが、日テレは逃げ切ることができるのだろうか――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。