【イッテQ】今年最高視聴率で「手越」復帰に日テレが前のめりになる“切実な理由”
10月28日、日本テレビの定例社長会見が行われ、バラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜20時台)にタレントの手越祐也(36)がレギュラー復帰する可能性について言及された。
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手越が4年5カ月ぶりに「イッテQ」に復帰したのは10月13日の放送だった。デイリー新潮は18日配信の「【イッテQ】手越祐也で視聴率アップなら『ベッキー』の復活も現実味 『実現すれば日テレには“オイシイ”イベント』」で、この日の視聴率が13・5%と前回放送の9・9%から3・6ポイントアップし、今年の番組最高視聴率を記録したと報じた(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)。もっとも、手越の出演はあくまでもスペシャルな企画のはずだった。日テレ関係者は言う。
「視聴率だけではありません。TVerの再生数は421万回を突破し、バラエティ番組の再生数で歴代最高となるなど記録ずくめでした。そのため定例会見で福田博之 副社長がベタ褒めとなったのです」
福田副社長はこう語ったという。
「視聴率がとてもよかった。PRの時点から反響がかなり届きました。厳しい緒意見もたくさんあると覚悟していたのですが、“楽しみにしているぞ”という期待の声をいただき、実際に放送するとさらにそれが膨らんだ。我々の期待をはるかに超える賞賛の声をいただきました」
そして、手越の今後の出演について質問されると、「現時点で決まっていることはない」と言いつつこう続けた。
テレ朝を阻止
「多くの方に受け入れていただいた感触がある。また見たいという声にできるだけ応えられるようにしていきたい。現場と相談したい」
現場に相談はあったのだろうか。
「副社長が手越を出したいと明言しているのですから、現場に相談があろうがなかろうが、レギュラー復帰は決定でしょう。『イッテQ』はバラエティ番組の王者と言われてきましたが、最近はテレビ朝日の『ザワつく!金曜日』(金曜19時台)に敗れることも珍しくなくなりましたし……」
バラエティの王者復活が狙いなのだろうか。
「現場としてはそうですが、上層部の考えは違います。テレ朝に年間視聴率の“三冠王”を名乗らせたくないのです」
民放各局は全日(6時~24時)、ゴールデン(19時~22時)、プライム(19時~23時)の3つの時間帯で視聴率を争っている。昨年1月、テレ朝は開局以来、初めて“三冠王”を獲得したと発表したが、
「それはあくまでも“世帯視聴率”の三冠王です。日テレはすでに世帯視聴率を目標にしておらず、“個人視聴率”に主眼を置いています。なかでも営業が重視する“コア視聴率”(18~49歳の個人視聴率)を上げることが命題なのですが、こちらは公表されていないので三冠王を名乗れない。日テレは2011年から22年まで12年連速で個人視聴率の三冠王を死守してきました」
昨年、日テレの個人視聴率トップはゴールデンのみとなり13年連続を逃した。一方、テレ朝は全日とプライムでトップの二冠に。
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