目の前の子どもたちを喜ばせたい一心で… 「ぐりとぐら」「いやいやえん」中川李枝子さんは作家を志したわけではなかった【追悼】

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 中川李枝子さんの児童文学は、人生のどこかで必ず出会っているのではないだろうか。なかでも双子の野ねずみが活躍する絵本「ぐりとぐら」シリーズは、1963年に発表されて以来2200万部を超え、今もなお読み継がれている。

 中川さんは作家を志していたわけではなかった。保育士として働く中で、目の前の子どもたちを喜ばせたい、一緒に楽しみたいとの一心から作品は生まれた。

 野ねずみの「ぐりとぐら」は「このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること」。...

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