「調査報告書のでっちあげで、今も教職に復帰できず…」 取手市中3いじめ自殺、スケープゴートにされた女性教師の悲痛な告白
家の外に出られなくなり……
「この時からすべてが百八十度変わったように感じました。大きな力が働いて、真実か否かに関係なく、学校や担任、いじめをしたと決めつけられた3人の生徒が加害者で、ご遺族が被害者という図式が出来上がってしまいました。
3人の生徒については、慎重に調査した上での真実は受け止めますが、真実でないことで彼らを傷つけるようなことはあってはならないと思っています。
テレビやネットの情報をうのみにした人たちが、私や私の勤務する中学校をバッシングするようになり、さらに、私の名前と顔写真がネットに流出したため、恐怖を感じた私は家から外に出られなくなり、ご遺族宅を訪問することもできなくなりました」
そもそもいじめ自殺と断定できるのか
そもそもこの事件、いじめ自殺と断定していいのかどうかも疑問である。あえて言うが、「くさや」「耳打ち」「バスケットボールでの仲間外れ」「個別アルバムでの悪口、悪ふざけ」といったことだけが、自殺の原因と判断できるだろうか?
いじめっ子とされた3人の生徒は、いじめをしたという自覚は全くなく、美恵子さんを仲の良い友達だと思っていた。だから、自分たちがいじめの加害者とされたことに驚き、調査委員会による事情聴取に対して必死にいじめを否定したが、聞き入れられなかった。
梶原教諭も、調査委員会には、知っていることを包み隠さず話し、資料も提出したが、報告書では自分が話したことと異なる説明がされており、正確さを欠いていると訴えたが、やはり無視された。要は、この「いじめ」だけでは弱いので、そこに教諭の不適切な指導が加わって自殺したというストーリーを作り上げたかったのではないか。
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