「自衛隊OBのわりに知識が…」「陸自に肩入れするのでは」 中谷元防衛相にささやかれる“不安要素”
権謀術数渦巻く永田町で、信頼に足る仲間を得るのは難しい。その点、中谷元・防衛相には心強い相棒(バディ)の存在が。ところが防衛省・自衛隊では、その二人を危ぶむ声が広がっている
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「あの人が大臣で大丈夫か」
防衛省担当記者が言う。
「番匠(ばんしょう)幸一郎元陸将ですね。石破茂政権発足からわずか1週間後、中谷氏が防衛相政策参与に抜てきしました」
中谷氏は威張らず飾らない人柄から、同僚議員だけでなく、防衛省・自衛隊関係者に“ゲンちゃん”との愛称で呼ばれることもあるという。
「中谷氏と番匠氏は防衛大学校の同期で、常に行動をともにする2人一組のバディだった間柄。親しさはつとに有名で、彼らが“強い絆を持つパートナー同士”であることに、防衛省と自衛隊の幹部は神経を尖らせているんです」
中谷氏の能力が不安視されているからだ。
防衛省幹部が声を潜める。
「自衛隊OBのわりに防衛政策や部隊運用、装備品などに関する知識や見識は決して深くない。“国の安全保障環境が厳しさを増す中、あの人が大臣で大丈夫か”との声もある。ゲンちゃんが防衛トップを務めるのは3度目ですが、過去の国会質疑や記者会見では、答弁内容を失念する場面が多かった。事務方が耳打ちして切り抜けていましたが、その点で成長はなかった」
親しみが込もっているはずの愛称についても、
「腹の中で、軽んじているところはあるでしょう」
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