「人類最長・122歳まで生きた女性の大好物は…」 老化予防の「ミラクルフード」6選を紹介!
最も抗酸化作用が強い果物
さて、四つ目はブルーベリーです。ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、あらゆる果物、野菜の中で最も強い抗酸化作用を持つといわれています。例えばオックスフォード大学出版による学術誌「Carcinogenesis」に掲載された論文では、ブルーベリージュース1リットルを2週間飲んだ被験者において、活性酸素によるDNAへのダメージが20%軽減したと報告されています。
さらに、アントシアニンに加え、ブルーベリーに豊富に含まれるビタミンAは眼精疲労に効果があることが知られていますし、やはりブルーベリーに含まれているマンガンは活性酸素を除去し、骨を丈夫にする働きをしてくれます。
アルコールは血糖値を下げる?
五つ目は、日本が誇る大豆食品です。良質な植物性たんぱく質である大豆食品はあらゆる世代にお勧めですが、特に更年期の女性には積極的に摂取してほしいと思います。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンの低下による症状を抑えてくれ、国立がん研究センターの調査では大豆食品に乳がん予防効果があることが分かっています。乳がん患者がアジアに少なく欧米に多いのは、大豆食の習慣が関係している可能性が指摘されているのです。
六つ目は、チョコ同様に意外と思われるかもしれませんがアルコールです。近年、酒は百薬の長であることが否定されたという研究論文が注目されていますが、私自身及び患者さんのデータを見ても、肝臓を傷(いた)めつけるのはアルコールよりも太り過ぎです。つまり、炭水化物(糖質)の取り過ぎによる肥満こそが健康の最大の敵なのです。
ビールや紹興酒、梅酒などの糖質の多いお酒を除けば、アルコールは血糖値を上げるどころかむしろ下げるのです。生化学の教科書にも「アルコール性低血糖」という症状が紹介されています。
ですので、アルコールを上手に取り入れ、刺し身や枝豆、冷ややっこなど糖質の少ないおつまみと一緒にゆっくりと食事をすれば、血糖値の上昇は緩やかにできます。
また、2004年にドイツで行われた研究では、白ワインには痩せる効果があることが紹介されていて、白ワインに含まれる酒石酸の効果と推測されています。
さらに、赤ワインのポリフェノールには老化予防効果があり、先ほど紹介した世界最長寿のカルマンさんも赤ワインを愛飲していたそうです。
なお私自身、ワインのボトルを半分ほどいただいた後に、ウイスキーの水割りを1杯飲んで一日を締めくくるという生活を送っています。365日の習慣で休肝日はありません。それでも肝臓に関する数値に異常はない。もちろん、飲めない、あるいはお酒に弱い体質なのに無理をして飲むのが禁物なのは言うまでもありません。
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