「人類最長・122歳まで生きた女性の大好物は…」 老化予防の「ミラクルフード」6選を紹介!
何を食べるべきか、食べざるべきか、それが問題だ――。生活の基本である「食」。せっかくなら体に良いものを積極的に取りたいが、世には「健康食材」が溢れている。そこで、ベストセラー医師が「超健康食」を厳選して紹介する。名付けて「ミラクルフード」。【牧田善二/AGE牧田クリニック院長】
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〈遠い祖先のようにありたい〉
食の基本はこの考え方にあると私は考えています。なぜなら、私たちのDNA構造は、人類が誕生して以来ほとんど変わっていないからです。できるだけ、祖先が食べていたものを私たちも食べるように心がける。それが体に負担を与えず、健康に過ごすために最適であるはずです。
では、祖先とは一体何を指すのか。
米食文化を育んできた日本人は、私たちの祖先はずっと米を食べてきたと考えがちです。
しかし、そこには大きな勘違いが存在しています。稲作が始まったのは、せいぜい1万年前です。人類は、それよりも桁違いのはるか昔、約700万年前には誕生しています。つまり、確かに私たちの「祖先」は米を食べてはいましたが、「遠い祖先」は米など食べていなかったのです。
こうした「食の常識」に関する“誤解”を踏まえ、さらに現代の医療に欠かせない生化学の観点を加えて、いまを生きる私たちの健康長寿に大きく寄与する食品を六つ厳選し、「ミラクルフード」として私は推奨しています。その一つは、意外に思われるかもしれませんがチョコレートです。
食べ物が体内でどう変化し、どのような化学的反応を起こすのか
〈こう解説するのは、糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医の牧田善二氏だ。シリーズ累計90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、また単著で10万部を超えた『糖質中毒 痩せられない本当の理由』などを著してきたベストセラー医師として知られる。
これまで延べ20万人以上の患者を診てきた牧田氏が、ミラクルフード、すなわち「超健康食」について続ける。〉
生化学とは、多種多様な化学物質の集合体である生体に、それを摂取することによってどんな影響が出るかを、物質化学の観点から研究する学問です。この分野からは、近年、多くのノーベル賞受賞者が誕生していて、極めて重要な学問として注目されています。なお、コロナ禍に際し、メッセンジャーRNAを使ったワクチンの基盤技術を開発して、ノーベル生理学・医学賞を受賞した米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ特任教授も生化学者の一人です。
食品でいえば、摂取した食べ物が体内でどう変化し、どのような化学的反応を起こすかを解明するのが生化学の役割です。
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