「首都圏連続強盗」で使われた“シグナル”は「FBIでも解析困難」 テレグラムよりも高度に暗号化…警察は本当に主犯格までたどりつけるか?

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万が一、被害に遭ったら…

 最後に、強盗の「下見」だが、これまでの捜査では、事件前にリフォーム業者を装って対象家屋に出向き、それとなく家族構成や、家にいる時間帯を聞き出していたのではないかといわれている。山田氏はその可能性は否定できないとして、こう語る。

「前に、強盗をはたらいた男2人を取材したことがあります。何度も刑務所に入っているのですが、聞くと刑務所内では『新宿区のあそこの家』『世田谷区ならここ』と、正確な場所を特定して、強盗に入りやすい家屋の情報が飛び交っていたそうです。刑務所を出たら真っ先にそこに入ろうと、実際に犯行に及んだ人間もいたそうです。こうした“有益”な情報を集約している人物が主犯格の中にいるのかもしれません」

 そして、最も重要な事として挙げるのが「万が一、強盗に入られた場合の対処法」だという。

「私が取材した人物は、犯行の際、被害者を殴って縛ったのですが、その理由として『(被害者が)抵抗しやがるんだよなあ』と言っていました。被害者が抵抗したり、大声を出したりすると、思わずカッとなってしまう。もし、強盗被害にあったら、早く立ち去ってもらうために、抵抗はせずにお金を渡す。そして犯人がいなくなったら、すぐに110番するのが賢明ではないでしょうか。何より、命まで取られたらたまりません」

 主犯格はどこで息を潜めているのか――。

デイリー新潮編集部

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