「セブン」「イオン」の値下げを喜んではいけない…“安さは正義”が招いた大失敗を忘れるな

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 物価高が日本の家計に重くのしかかるいま、多くの小売企業が“値下げキャンペーン”を打ち出している。これを歓迎する声もあるが、消費経済アナリストの渡辺広明氏は違う見方だ。「味玉を足すべき」と主張する、その理由とは――。

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 日本のGDPの6割弱を占める個人消費は、日本経済の重要項目。現在、ここが正念場を迎えている。

 値上げラッシュや総選挙、アメリカ大統領選……。経済が不安定な今、消費者は来年の春闘の賃上げまでが踏ん張りどころだろう。...

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