パリ五輪で“低身長イジメ”と言われても…恨み言を口にしなかった「森秋彩選手」 勝利至上主義に毒されない“強さ”のワケ(小林信也)
パリ五輪スポーツクライミングの複合ボルダー競技。高い位置に設定された最初のホールドに身長154センチの森秋彩(あい)が何度も飛びつくが届かない。見る者はその姿に怒りを募らせた。
「身長の低い選手を排除するイジメのようなセッティングじゃないか!」
森は13回ジャンプしたが届かず、第1課題を0点で終えた。その理不尽さに欧米からも非難が上がった。
〈結局ボルダーは7位。リードで1位と挽回したが総合4位にとどまった〉とメディアは報じた。このさりげない報道には“突っ込み”が必要だ。...