北朝鮮のロシア派兵に専門家は「病人同士が手を組んだ」と指摘…懸念すべきは北朝鮮の“核ミサイル技術”が飛躍的発展という悪夢

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ロシアの「非核化は意味がない」発言の恐怖

「率直に申し上げて、『とうとうロシアは北朝鮮を頼りにしなければならないほど、追い詰められているのか』という感想を持ちました。ウクライナ侵略戦争で国力が徐々に減衰しているロシアと、瀬戸際外交で国際的に追い詰められている北朝鮮という、いわば“病人”同士が手を結んだという印象を受けます。ただし、極東についての知識がほとんどないプーチン大統領が自分から北朝鮮と手を結ぼうとしたとは考えられません。多分、プーチン大統領の側近の誰かがお膳立てをして、露朝関係を密接なものにしましょうと打診され、それにゴーサインを下したと見るのが自然でしょう」(同・佐瀬氏)

“病人”どうしの軍事同盟であることは間違いなくとも、日本にとって脅威であることは論を俟たない。中でも注目すべきは、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相の発言だ。

 ラブロフ外相は9月26日、ロシア国営メディアの質問に対する回答を発表。その中で「アメリカが同盟国の韓国や日本とともに東アジアの安全保障にとって極めて深刻な脅威を作り出している」と批判した上で、「北朝鮮の『非核化』という言葉には意味がない。ロシアにとっては終わった問題だ」と公言した。要するに北朝鮮の核・ミサイル開発に理解を示したのだ。

北朝鮮が日本を核攻撃する日

 北朝鮮はロシアに軍を送り、北朝鮮の兵士はウクライナと戦闘を行うと見られている。見返りにロシアの核・ミサイルの開発技術を供与される可能性もあり、それこそ日本にとっては深刻な脅威になることは言うまでもない。

 ロシアの技術援助で核とミサイルの開発技術を飛躍的に向上させた北朝鮮が、日本全土を正確に核攻撃できるICBM(大陸間弾道ミサイル)基地を運用する日が来るかもしれないのだ。

 第1回【ウクライナ侵攻に「北朝鮮」が本格参戦 最強の特殊部隊「暴風軍団」が投入も…ロシア軍からの“食糧も与えられない”冷遇が発覚】では、北朝鮮の最強特殊部隊「暴風軍団」の実態と、それをなぜか冷遇するロシア軍の実態を軍事ジャーナリストの解説で詳報している──。

デイリー新潮編集部

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