南極氷山で流しそうめん、昭和基地では本格フレンチ…「南極料理人」が語る“極地の1年間”

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「雪上車を降りるとあたり一面360度何もない雪原でした。絶景に感動したのはもちろんなんですが、それと同時に思ったのは、底知れない恐怖でした。ここで1人取り残されたら確実に命を落とすんだろうなと」

 南極大陸の内陸部を遠征していた体験を語るのは今年3月31日まで第64次南極観測隊員の調理人として活躍していた中川潤さん(41)だ。

 南極観測隊は1957年以降、続けられている国の事業。南極で地球環境変動を探ることを目的とし、観測と基地の維持管理を続けている。...

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