プロ野球投手から“ドジャース番記者”に転身 異色のキャスターが明かす「ワールドシリーズ」直前情報 「最大のカギはリリーフ陣で…」

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守護神不在の思わぬ効用

「ワールドシリーズの視聴者数も、日本人視聴者の増加で史上最高を記録する可能性があります。日米の野球ファンが一緒になって熱心に応援するというワールドシリーズは史上初でしょう。実際の試合内容に目を転じると、ドジャースもヤンキースも共に打ち勝つチームです。そのため私としては注目ポイントとして、『ドジャースのリリーフ陣がヤンキース打線を抑えられるか』を挙げたいと思います」(同・鈴木氏)

 熱心なドジャースファンなら、リリーフ陣に対する日本メディアの評価が、いつの間にか正反対になってしまったことをご記憶だろう。パドレス戦が行われる前、複数のメディアは「ドジャースの問題点はリリーフ陣」と指摘していた。

 ところがパドレス戦でもメッツ戦でも、ドジャースのリリーフ陣は獅子奮迅の大活躍。とうとう33イニング連続無失点というポストシーズンの史上最長タイ記録を樹立してしまった。

「今季のドジャースは絶対的な守護神を決めることができませんでした。レギュラーシーズンでは日替わりで様々な投手を起用して乗り切り、そのためポストシーズン前では『リリーフ陣の戦力不足』として不安視されていたわけです。ところが蓋を開けてみると、リリーフ陣全員が守護神として機能しました」(同・鈴木氏)

勝敗の鍵はリリーフ陣!?

 その結果「試合の展開に応じ、臨機応変に起用可能な優れたリリーフ陣」と評価が正反対になってしまった。

「33イニング連続無失点という記録を樹立したドジャースのリリーフ陣が、ヤンキースの強力打線を抑え込んでしまうのか、はたまたヤンキース打線がドジャースのリリーフ陣を打ち崩すのか、これはワールドシリーズの勝敗を左右する重要なポイントだと思います」(同・鈴木氏)

 予告先発では初戦でヤンキースのコールが、第2戦で山本が登板することが発表されている。土曜と日曜に両チームのエースが登場することになり、注目している日本人ファンも多いだろう。

デイリー新潮編集部

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