プロ野球投手から“ドジャース番記者”に転身 異色のキャスターが明かす「ワールドシリーズ」直前情報 「最大のカギはリリーフ陣で…」

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 アメリカのメジャーリーグ(MLB)のワールドシリーズは日本時間の10月26日、つまり今日から始まる。全試合が午前9時過ぎにプレイボールの予定で、日本の野球ファンにとっては幸運なことに初戦が土曜、第2戦が日曜に当たる。フジテレビやNHKなどが生中継を予定しており、視聴率にも注目が集まるだろう。ドジャース対ヤンキース戦の見どころを“異色の”専門家に訊いた。

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「MLB記者」や「MLB取材キャスター」の肩書で活躍する鈴木優氏は、フジテレビ系列が平日夕方の午後4時50分から放送する「Live News イット!」でもドジャース情報をレポートしており、ご存知の方も多いだろう。

 実は鈴木氏、元プロ野球のピッチャーなのだ。プロ野球OBが野球解説者になるのは当たり前でも、ドジャースの番記者として現地取材を重ね、フジテレビやInstagram、YouTubeでレポートを発表するという“第二の人生”は珍しいと言える。

 鈴木氏は1997年2月生まれの27歳。東京都立雪谷高校の野球部で1年生の秋からエースとして活躍。3年生の夏には東東京大会で準々決勝まで進み、惜しくも敗れたとはいえ、「都立の星」として注目を浴びた。

 2014年のドラフト会議でオリックスから9位で指名を受けて入団。ちなみに大谷翔平は1994年7月生まれの30歳で、鈴木氏の“先輩”にあたる。一方、チームメイトだった山本由伸は1998年8月生まれの26歳のため“後輩”となる。

 オリックスには7年在籍し、通算成績は1勝3敗1セーブ2ホールド、防御率は7・91。2021年10月にオリックスから戦力外通知を受け、12月に巨人と育成契約。2022年の春季キャンプは途中から1軍に参加したが、開幕後は二軍と三軍の登板にとどまり、11月に自身のYouTubeチャンネルで引退を発表した。

西海岸vs.東海岸の熱狂

 現在はドジャースの番記者である鈴木氏に、ワールドシリーズの見どころを訊いた。

「昨年はレンジャーズがダイヤモンドバックスを破って優勝しました。こうした実力派のチームが戦うワールドシリーズも楽しいわけですが、今年はドジャースとヤンキースという人気球団同士の対戦になります。おまけにナ・リーグ本塁打王の大谷選手がドジャース、ア・リーグ本塁打王のアーロン・ジャッジ選手がヤンキース。エースも12年470億円の山本選手がドジャース、9年352億円のゲリット・コール選手がヤンキース。西海岸のロサンゼルスを本拠地とするドジャースに、東海岸ニューヨークのヤンキースと、非常に分かりやすい対比がいくつもあります。この結果、アメリカでも例年になく盛り上がっていますので、この盛り上がり自体が一つの見どころと言えるのではないでしょうか」

 しかもワールドシリーズの盛り上がりには日本人も大きく寄与している。実はドジャースのポストシーズンで日本人の視聴者数が急激に増加したことをMLBは把握している。対パドレス戦も、対メッツ戦も例年にない視聴者数を記録しており、これは日本人視聴者の数もカウントされた結果だという。

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