闇バイト強盗、全容解明のカギは「運搬役」 「運び屋の役割も担い、指示役特定につながる」

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上層部特定のカギは

“織田信長”も、栃木県で発生した住居侵入未遂事件と、東京都練馬区の監禁事件で使われていた。

「合同捜査本部は、同一のグループが関与したとみて、アプリの通信記録を解析し、カネの流れを追っています。現状、逮捕者の多くは“末端”の実行役や見張り役。全容解明は急務です」

 解明には、首謀者や指示役といった上層部の特定が必須だ。

「特定のカギとして捜査本部が注目しているのは、実行役と指示役をつなぐ運搬役。9月に東京都国分寺市の住宅で起きた強盗事件で警視庁が逮捕した、30歳の樋口伶奈もその一人です」

 樋口容疑者は千葉県柏市在住で職業不詳。逮捕容疑は強盗致傷と住居侵入で、

「住人女性を縛って暴行し、現金約550万円や財布などを奪ったとされます。事件の数時間後、樋口は柏市の公園で実行役から強奪金を回収していた。つまり、それを指示役に渡す“運び屋”の役割も担い、指示役特定につながる可能性が高いわけです」

 捜査当局は目下、トクリュウの拠点が首都圏以外にあるとの感触を得たという。大規模捜査の行く末は――。

週刊新潮 2024年10月31日号掲載

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