「涙を流しながら“お助けください”」 丸川珠代氏は悲惨な状況… 現役閣僚で落選危機なのは誰? ボロボロの自民党議員の選挙戦
“政権交代を成し遂げなければ、死んでも死にきれない”
さて、自民党以外もまた悲喜こもごも。
立民・国民が大幅伸長の一方、公明・維新は議席を減らすといわれている。
そんな中、闘志を漲(みなぎ)らせているのが、前回選挙で自民党の藤原崇前衆院議員(41)に小選挙区で敗れ、比例復活に甘んじた立民の小沢一郎氏(82)である。
地元後援会幹部の話。
「小沢先生も54年18期の議員生活を続けてこられた。後援会も高齢化がかなり進んでいる。支援者からは“もうそろそろ引退してもいいのでは”という声も上がるのですが、ここ1~2年は先生自身が“政権交代を成し遂げなければ、死んでも死にきれない”というふうに仰っています」
現役閣僚にも赤信号が
今回、藤原氏には裏金問題に加えて、自民和歌山県連主催の会合で露出の多い衣装を着た女性ダンサーのショーを含む懇親会に参加し、党青年局長の辞任に追い込まれた失点がある。小沢氏が優勢なゆえんだ。
「小沢先生は党の総合選対本部長代行なので全国を飛び回らないといけない。後援会にも“留守にするけどよろしく頼む”と声がかかっています」(前出の後援会幹部)
公明党は学会員の減少に伴う組織力低下に苦しんでいるが、埼玉14区の石井啓一公明党代表(66)自身も苦戦を強いられている。
「14区内の三郷市と八潮市は元々、三ッ林氏の地盤。だからこそ彼に公明党推薦を出して、引き換えにその組織票を取り込もうとしたのですが、うまくいっていません」(前出・デスク)
党勢の退潮著しいのは維新も同じ。特に参院から鞍替えした、東京1区の音喜多駿政調会長(41)は、同党のホープでありながら維新の人気低下のあおりをモロに受けて、「比例復活もままならない状況」(同)という。
話を自民党に戻すと、現役閣僚にも赤信号が点灯している。
まず、埼玉5区の牧原秀樹法相(53)で、
「相手が枝野幸男立民最高顧問(60)。過去6回の選挙で牧原氏は一度も勝ったことがない。しかも、旧統一教会などのイベントに秘書の代理出席も含めて37回出席していた過去を法相就任直後に暴かれて、支援者の離反を招いています」(同)
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