「涙を流しながら“お助けください”」 丸川珠代氏は悲惨な状況… 現役閣僚で落選危機なのは誰? ボロボロの自民党議員の選挙戦

国内 政治

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組織はフル回転

 平木市長は、

「事実はありません」

 二階事務所も、

「圧力を認識していません」

 と言うのみ。いずれにせよ現状優勢な世耕氏といえど、伸康氏の脅威からは最後まで逃れることができそうにない。

「選挙区内の町村会や県議会の大半は伸康氏の支持に回っている。組織はフル回転しており、比例復活の道が断たれたわけではないのです」(政治部デスク)

 仮に伸康氏が比例で当選すれば、自民党和歌山県連から「党規違反に準ずる脱法的行為」と批判されている世耕氏が自民党に復帰する道は、より険しさを増すことになる。

悲惨な状況の丸川珠代氏

 自民党の公認を外された他の裏金候補についていえば、有力な対立候補がない兵庫9区の西村康稔元経産相(62)、公明党と選挙協力が成立している埼玉13区の三ッ林裕巳前衆院議員(69)、東京17区で圧倒的な知名度と組織力を誇る平沢勝栄元復興相(79)の3名を除き、軒並み落選しそうだ。

 比例重複を認められなかった裏金候補も追い詰められており、相当数が議席を失う。

 中でも知名度を頼みに参院から東京7区に鞍替えした、丸川珠代前参院議員(53)は悲惨な状況にある。

「立民元職の候補が優勢。丸川氏は16日に安倍昭恵さんと一緒に渋谷区の路上で辻立ちを行い、“安倍先生がいないことが悲しい”と涙を流しながら“小選挙区一本です。どうかお助けください”と声を振り絞るという、情に訴えるしかない状況。あまりにあちこちで涙を流すので、自民党支持者のな中からもあきれる声が上がっています」(渋谷区政関係者)

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