「山本由伸」にプロが警告する二つの“危険な兆候” WSでヤンキース相手に「絶対にやってはいけない」コトとは

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メッツとの因縁

 もう一つのカギとして、米大手マネジメント会社の代理人は「ヤンキースというかニューヨークを刺激しないこと」を挙げた上で、こう続ける。

「いまだにニューヨークのファン、メディアの山本への敵意は消えていませんから」

 昨オフ、山本はポスティングシステムによる移籍交渉でドジャース以外にヤンキース、メッツとも交渉した。両球団からは熱烈なラブコールを送られながらも最終的には断りを入れることになった。しかし、やり方が頂けなかったというのだ。

 特にメッツはスティーブ・コーエン・オーナー(68)が直々に、日米で2度にわたって山本を食事に招待した。同オーナーはヘッジファンドのマネジャーとして巨万の富を築き、2020年9月に北米プロスポーツ史上最高額となる24億7500万ドルでメッツを買収。就任時の編成方針では「野球で儲けようとは思っていない。本業で儲けているからだ。中途半端なチームにはしない」と豪語した通りに、カネに糸目をつけない補強を敢行していった。山本に対してもドジャースに勝るとも劣らないオファーを出したようだ。

マネーゲームの“ダシ”で怒り心頭

「コーエンさんはアメリカでのディナーには夫人も同席させました。(買収から)5年以内のワールドシリーズ制覇を目指しているとあって、切り札になる山本の獲得には相当な熱の入れようでした。山本が2度も面会したことで、手応えはあったでしょうから……。しかし終わってみれば、早い時期から意中の球団はドジャースだったようで、コーエンさんは(争奪戦で)マネーゲームのダシに使われと怒り心頭だったようです」

 ヤンキースもメッツと同様に山本の代理人の“条件闘争”に利用されたとみられている。ニューヨークのファンやメディアは期待した分、失望も大きかった。

「山本には恨み骨髄というやつですね。(その後)ヤンキースとメッツの選手はことあるごとに、山本にフラれたことに絡めた質問を、記者から持ち出されてきました。対戦時には痛い目に遭わせなければならないという義務感に近いものを持っているようです。ワールドシリーズという大舞台ですからファンやメディアの目はより厳しくなることでしょう。ヤンキース打線は“山本攻略”に目の色を変えてくるでしょう」(同代理人)

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