【NHK大河】“吉原”という特殊な地域に生まれた「蔦屋重三郎」はいかにして「江戸のメディア王」にのし上がったのか
2025年大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」は、これまで同番組がよく扱う明治維新や戦国安土桃山時代ではなく、天下泰平な江戸の世が舞台。横浜流星さんが演じる主人公・蔦屋重三郎も、有名な幕末の志士や戦国武将ではなく、洒落本や浮世絵などの出版を生業とする町人であり、一般視聴者にはなじみが薄い存在かもしれない。
『蔦屋重三郎 江戸の反骨メディア王』(新潮選書)で、この人物をノンフィクション的な手法で活写した作家・増田晶文氏は、この2世紀余り前の出版業者の魅力は現代のメディアに通じる「編集力」にあるという。...