自公「過半数割れ」報道のホントのところと「石破電撃辞任」のリアリティ

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自民党の最終情勢調査では

「森山氏としては非公認の候補者を当選後、追加公認して与党勢力に組み込みたいとの思いがあり、支給を容認したのでしょう。裏返せばそれなりに自公過半数割れを強く意識しているということになります」(同)

 目下、与党が死守したい「過半数」は233議席。ちなみに与党側が全17の常任委員会委員長を出したうえで野党側と同じ数の委員を確保できる「安定多数」は244議席、常任委員会の全てで委員長を出し、さらに過半数の委員を確保できる「絶対安定多数」は261議席となっている。

「過半数はもちろん大事なラインではありますが、政権を安定的に運営するにはそれだけでは不十分で、選挙後も含めて目指すのは安定多数というのが現実的なところです。自民党の最終情勢調査では220という数字が出ており、その通りなら野党への工作なしに達成可能かもしれませんが」(同)

最終的なカギになるのは

 最終的なカギになるのは投票率だという。投票先に迷っている人たちが投票を回避する割合が高ければそれだけ組織票率の高い与党に味方するとの想定のようだ。当然、天候にも左右されるだろう。仮に自公で過半数割れとなった場合、石破首相が辞意を表明する可能性はあるのか。

「敗戦即辞任といった記事も多く出ていますが、その可能性はほぼなさそうです。よほどの負け方なら別ですが、本人はやる気に満ちており、与党内でも“早々に辞めてもらっては困る”といったムードですね」(同)

 野党にそこまで追い風が吹いていない中での自公過半数割れ報道。「悪夢」を見るのは誰になるのか。不気味な雰囲気を漂わせながら、投票日を迎えることになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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