注目の「清原正吾」にドラフト指名はあるか? 大学野球関係者のリアルな評価「サラブレッドとしての素質をどう捉えるか」

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秋のリーグ戦は「満足な結果が残せなかった」

 かねてプロ野球界への憧れを口にしていた清原は、大学最後のシーズン開幕を控えた9月12日にプロ志望届を提出し、父と同じ舞台を目指すことを表明した。

「まずはストレートに負けなくなった。次に甘い球にどんどん手が出るようになった。そしてインコースをさばけるようになったこと。外の変化球には多少苦しんでいるように見えましたが、逃げるボールを本塁打にすることができたので、そこも克服してくれるんじゃないかと期待を抱いています」(9月28日・対明治大戦/慶応大学の堀井哲也監督)

 3年連続でプロ野球選手を輩出してきた指揮官は、硬式野球未経験で入部し、4番を任せられるまでに成長した4番打者の将来に太鼓判を押すが……。

 秋のリーグ戦の成績に目を移すと、ここまでチームの全試合にあたる11試合に出場して打率.200、2本塁打、4打点。チームも早慶戦を残して3勝7敗の勝ち点1と苦しいシーズンを過ごしている。

 ドラフト前最後の公式戦(20日・法政大戦)でも、ドラフト候補と言われる吉鶴翔瑛、山城航太郎の前に4打数無安打2三振。試合後に「満足な結果が残せなかった。4番の僕が打てなかったことに責任を感じています」と後に唇を噛み締めた。

関係者が明かす清原正吾のリアルな評価

【過去の慶應卒ドラフト候補 秋の成績】
廣瀬隆太(2023年 福岡ソフトバンク ドラフト3位) 14試合 打率.250 2本塁打 8打点
萩尾匡也(2022年 巨人 ドラフト2位) 14試合 打率.400 4本 17打点
正木智也(2021年 福岡ソフトバンク ドラフト2位) 10試合 打率.206 0本 2打点

 とはいえ、運命の日が刻々と迫る中、清原の周囲も日に日に騒がしくなりつつある印象を受ける。過去3年間にドラフト指名を受けた慶應大の選手たちと比較すると、清原の成績はやや物足りなさも感じるが……。

 結果を待つのみとなった清原の現状について大学野球関係者は「中学、高校と野球から離れていたにもかかわらず、4年目で慶應大の4番に起用されるまでの選手になりました。残念ながら、まだまだドラフトで指名されるレベルには至っていないと思いますが、その成長曲線や、サラブレッドとしての素質をどのように評価するかに尽きると思います。戦力になるまでには時間を要すると思いますが、長期的な視野で育成できる球団なら指名しても良いかもしれません」とコメント。その数字や実戦経験の乏しさに課題は見られるものの、血統は折り紙付き。その伸び代にNPBはどのような評価を下すのか。その答えが明らかになる。

 かつて「試合に出させてもらっている以上は、応援してくれる人のために頑張りたいですし、応援される選手になりたいと思っている」と語った清原正吾は、父と同じNPBの舞台に立ち、大歓声を浴びてプレーするチャンスを掴むことが出来るだろうか。

ライター・白鳥純一

デイリー新潮編集部

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