「非公認にすれば勝てるというのは間違い」 裏金議員・平沢勝栄氏の恨み節
平沢勝栄氏は「(非公認は)間違い」
実際の石破首相の対応はどうだったのか。
自民党総裁選で石破首相を応援したものの非公認となり、無所属で選挙を戦うことになった平沢勝栄元復興相に聞くと、
「(石破首相から)電話はありましたよ。いろいろ言っておられましたが、話の内容は勘弁してください。それ(不記載議員の非公認)をすれば勝てる、という判断だったのでしょう。そういう考え方もあるとは思うけど、そりゃ間違いだよ。ただ、それが功を奏するなら、私が間違っていたということ。向こうが正しかったんだ」
石破首相が「不記載議員」たちの処遇を厳しくしたきっかけは、自民党が10月頭に行った情勢調査だったとされている。
「その調査では、最悪の場合、自民党の議席が80減ることもあり得るという結果になっていたようです。それで石破首相だけではなく、森山裕幹事長や小泉進次郎選対委員長も青ざめ、不記載があった議員の一部を非公認とする流れになっていった」(政治部デスク)
石破首相が「相当程度の非公認が生ずる」と表明したのは10月6日。
「首相はまず萩生田光一元政調会長ら旧安倍派幹部など6名を非公認の方向とし、その後、さらに6名を追加しました。首相としては国民感情を考えて30人程度を非公認としたかったようですが、その線引きを考えているタイミングで旧石破派にもパーティー券収入の政治資金収支報告書への不記載が発覚。やむなく12人で止めた、ということだったと聞いています」(同)
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