「非公認にすれば勝てるというのは間違い」 裏金議員・平沢勝栄氏の恨み節
なぜ不記載議員を推薦?
公明党が、不記載があった自民党の議員たちに相次いで推薦を出していることはすでに報道されている通り。
「当初は不記載議員の推薦は難しい雰囲気だった公明党が一転推薦に踏み切ったのは、もし不記載議員からの“比例は公明党”という活動がなければ、さらに比例票は落ち込むという危機感があったからではないか」
久米氏がそう解説する。
「不記載議員は、比例重複ができないので、小選挙区で当選するしかない。この公明党の推薦は、くもの糸のはずだが、問題は、公明党が支持者に“不記載議員であっても推薦した”という事をきちんと説明して、支持を通達してくれるのか、ということだ。でないと、不記載議員だけの片思いで終わってしまうことになりかねない」
維新も大敗する可能性
関西で公明党と全面対決する維新も苦しい戦いが予想されるという。
「万博に対する批判や兵庫県の斎藤元彦前知事の件が影響し、地元での維新議員の相次ぐ不始末でかなりイメージダウン。支持率も低迷し、維新も大敗する可能性があります。で、維新が減らした分がどこに行くかというと、立憲民主党。少し前ですが、立憲がGWの連休前後に行った調査では、現有98議席の2倍近い議席を確保できる、という結果となり、自分たちの勢いに自信を深めていた、と聞いています」(久米氏)
無論、立憲民主党がその“勢い”を今も維持しているか否かは定かではない。「裏金事件」が選挙結果にどこまで影響を及ぼすのか。全てはそこにかかっているといえよう。
そもそも自民党執行部は当初、不記載があった議員たちを「原則公認」とする方向で動いていた、とされる。実際、
「都道府県連から申請が上がってきた者については原則として公認します、と党は言っていました」
旧安倍派のある議員はそう話す。
「だから地方県連が上げた候補は全員公認されるとみんな思っていたんです。それをいきなり変えてしまったわけだから、極めて丁寧な対応をしなければなりません」
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