官邸襲撃テロ犯「創価学会員の彼女と破局してから……」 「思想遍歴」を父親が明かす 「戻ってきても“反権力闘争をやめろ”と言うつもりはない」

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「息子に“赤旗を読め”と言っても無視」

 臼田容疑者が社会問題に関心を見せ始めたのは2010年ごろ。「死刑は残酷だ」と考えるようになり、死刑廃止運動への参加を決めたそうだ。

「私は党員ではありませんが、日本共産党の支持者で、購読している赤旗を息子は読んだこともなければ、選挙の投票に行ったこともなかったはず」(篤伸氏)

 ところが死刑廃止運動に目覚めたのと同時期、臼田容疑者は参院選への立候補を目指す。もっとも、供託金を納められず不出馬に。すると「供託金制度は憲法違反」だとして、選挙の無効を求めて裁判を起こしたという。

「ただ女性と別れて以降、人付き合いは減り、目立った活動もなくなった。息子との同居が始まって20年近くたちますが、いま思えば、約5年前からポリタンクを購入し始めるなど不審な動きはあり、犯行は計画的だったのでしょう」(同)

 長距離トラックや観光バスの運転手、Uber配達員など職を転々とした臼田容疑者だが、政治活動にも“流転”の痕跡が見て取れる。自ら真相を語る日は来るか。

「週刊新潮」2024年10月31日号

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週刊新潮 2024年10月31日号掲載

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