夫婦で落選の危機にある丸川珠代氏 「悪質さでは群を抜く」「自分で政治資金規正法違反を認めている」

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ある会合の録音

 その言葉は夫の大塚氏にも当てはまりそうだ。氏の選挙区、埼玉9区に詳しい政界関係者が言う。

「大塚氏の不記載額は994万円で決して少額ではないのに、裏金問題について反省の色が見られません」

 たとえば氏は7月30日、地元商店街の会合に出席した際の発言で出席者から大いに不興を買っている。以下は、本誌(「週刊新潮」)が入手した録音の一部である。

〈去年の12月くらいから安倍派の議員だけマスコミに追いかけ回されたりしていたと思うのですが、あれも最初、検察がリークしているんだと思っていた。頭にきて、検察に私、怒鳴り込んだんです。やり過ぎじゃないかと〉

 頭(こうべ)を垂れるどころか、検察に怒鳴り込んだというお門違いの“武勇伝”を披露してしまったのだからあきれるほかない。

 大塚氏に発言に関する見解を問うたが、回答はなかった。

「別の会合では、大塚氏が素直に謝罪しないので、ある地元のベテラン市議が支援者らの面前で彼を“言い訳ばかりするな”と叱る一幕がありました」(同)

 関連記事【「二階Jr.にトリプルスコアで勝つ」と豪語する世耕氏の進むいばらの道】では、裏金問題で離党した世耕弘成氏が後援会の緊急総会で語った“野望”について報じている。

週刊新潮 2024年10月24日号掲載

特集「The裏金候補 死闘の悲喜劇」より

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