「大谷翔平」には負けるけど…NPBで「本塁打&盗塁」で記録を残した名選手 巨体でトリプルスリーを掴んだ意外な男も

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近年の選手では…?

 近年では、トリプルスリーを3度記録したヤクルト・山田哲人の存在が際立っている。
2015年に「38‐34」で本塁打王と盗塁王をダブルで獲得し、チームの14年ぶりVに貢献。その後も16年に「38-30」(盗塁王)、18年に「34-33」(盗塁王)、19年にも「35‐33」と“ミスタートリプルスリー”の名にふさわしい数字を残している。

 このほか、トリプルスリー達成者では、1995年の野村謙二郎(広島)が「32‐30」、2000年の金本知憲(広島)が「30-30」、2002年の松井稼頭央が「36-33」、2015年の柳田悠岐(ソフトバンク)が「34-32」を記録している。

 ちなみに今季、NPBで本塁打と盗塁の両部門で二桁以上を記録したのは、村上宗隆(ヤクルト)の「33-10」、牧秀悟(DeNA)の「23-11」、近藤健介(ソフトバンク)の「19-11」の3人だけ。今後、大谷の域に迫る選手は現れるだろうか?

久保田龍雄(くぼた・たつお)
1960年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒業後、地方紙の記者を経て独立。プロアマ問わず野球を中心に執筆活動を展開している。きめの細かいデータと史実に基づいた考察には定評がある。

デイリー新潮編集部

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