“最も落選リスクが高い大臣”牧原秀樹法相が大ピンチ 地元議員が「統一教会問題の責任を押しつけられた」と反発 頼みの綱は公明党か

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 石破内閣の閣僚で「最も当選が危ない」と言われているのが牧原秀樹法務大臣だ。そもそも初当選以来一度も選挙区で勝てていない“ゾンビ議員”なのだが、今回は旧統一教会関連イベントに秘書の出席を含めて計37回参加していた問題を抱える。困った時に頼れる“友達”はやっぱり宗教団体だったようで…。

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17ポイント差がついている情勢調査も

 小選挙区で負けても比例復活する議員を“ゾンビ議員”と呼ぶが、牧原氏はまさにゾンビ復活のプロだ。2005年年以降、埼玉5区で立憲民主党の枝野幸男元代表相手に6回連続で敗れてきたが、その度、比例復活してきた。

「自民党の内規では『小選挙で連敗したら比例での重複立候補は原則認めない』と定められていますが、完全に特別扱いです。党内でここまで異例の待遇を受けてきたのは茨城7区で中村喜四郎氏相手に5連続で敗れてきた永岡桂子氏と牧原氏くらいですが、永岡氏ですら前回選挙で中村氏を初めて破りました」(地元記者)

 そんな不名誉なレッテルを貼られている牧原氏だが、前回の2021年選挙では約6000票差まで枝野氏を追い詰めた。今回は初入閣して勢いに乗るかと思いきや、むしろ比例復活すら危ぶまれている状況だという。

「ある社の序盤の情勢調査では枝野氏に17ポイント差をつけられていた。別の社の調査でも5ポイント差の2位で、いつものように復活狙いを睨んだ戦いになりつつある。ただ今回自民党は比例議席を減らすと見られており、惜敗率争いは熾烈を極める展開になりそうです」(同)

一部の県議・市議が決起集会をボイコット

 法相に就任するや否や、旧統一協会や教団の関連団体のイベントなどに秘書の出席も含めて37回出席していた過去を暴かれ、有権者の離反を招いているのである。

「あれだけ数多くの自民党議員たちが槍玉に挙げられてきた間もしらばっくれて、報道されるまで隠し通していたのだから悪質です」(同)

 問題発覚時の“言い訳”も不評を買った。10月8日の閣議後会見で、

「地元の市議会議員の後援会の、まさに選挙の責任者の方がそうした関係で、私は公募で、落下傘で出馬しましたので、必然的に県議・市議の方が選挙をやっていただく中、応援をいただいていた」

 と、自分はよくわからないままに巻き込まれたと言わんばかりのことを述べた。

「当然、一部の県議・市議は“牧原は俺たちに責任を押し付けるのか”と猛反発。数人が決起集会を欠席する事態になりました。『もう真面目に牧原を応援する気を失ったよ』とこぼしている議員もいます」(同)

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