裏金は「言われた通りにやっただけ」…丸川珠代と「夫婦で不記載」大塚拓前議員“無反省挨拶”の中身

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石破は微妙

 大塚候補の話は、ここから9月の自民党総裁選に戻る。

 大塚氏は、自分はもし小林鷹之氏が出馬すれば支持すると明言。そして返す刀で他の出馬有力と言われていた候補を、否定的に論じる。

 現総理となった石破茂氏については、

〈やっぱりこの人、微妙、大丈夫かな、付き合っていいのかなみたいな感じもあったりした中で、本人もどんどんひねてっちゃった感じがして。10年前の石破さんだったら、これ総理じゃないのって感じがあったんですけれども、評論家みたいになっちゃった〉

〈それとよく言われるのは、(石破氏は)自分なりの政策の筋を通すんだけど、やっぱり面倒見ない。で、みんな面倒見られた気がしないので、結構離れていっている。自民党が一番苦しい時に自民党を離れていったじゃないかというのもあったりする〉

〈今の彼が海外有事の時に本当に腹決めて対応できるかって〉

 ぼろくそな言いようだが、一方で、現在の大塚候補のHPを見ると、石破総理についてこう述べている。

〈10月1日、石破茂新内閣が発足しました。石破茂新総理とは、これまで様々な仕事をご一緒させていただきましたが、長年取り組んでこられた政治改革にかける思いは本物だと確信しています〉

 わずか2カ月程度で随分と評価が変わるものである。

実力的に無理

 その石破総理と総裁の座を最後まで争った高市早苗氏については、

〈やっぱり党内の議員の中で評判がどうかというと、うーんっていうところがあって、一つは実際にじゃあ行政執行権全部渡した時に大丈夫か、ちょっと心配があるねという部分〉

〈あとは、前回の総裁選で高市を一生懸命やった人たちを、その後ちゃんとメンテナンスしてないというか、袖にして他の人に頼ったりとか、そういうことをやっている。みんな鼻白んじゃっているみたい〉

 河野太郎氏についても、

〈この人、危なっかしくて無理だなっていうのが大体の多数派の議員の感触ですね〉

 小泉進次郎氏に至っては、

〈ちょっと実力的に総理をやらせるってどう考えても無理〉

〈うっかり総裁に選んじゃうと選挙まで持たない。いじられ倒して〉

 言いたい放題である。

 これらの発言について、大塚氏の事務所に確認すると、

「仮に非公式な飲み会の場での発言を、報道することがあれば、極めて不適切であると考える」

 と述べるが、この会、「非公式な飲み会」などではなく、大塚氏は有権者を前に1時間もしゃべり倒している。前出の地元関係者も言う。

「裏金問題に対する姿勢は後援者にも伝わり、白けきっている人もいます」

 当落の結果はいかに。

デイリー新潮編集部

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