キノコ狩りで「遭難」する人が減らない納得の理由 「家族にもどこの山に入るか教えない“名人”もいる」

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キノコ狩りで遭難多発

 秋になると必ず報じられるのが、キノコ狩りで遭難した人のニュースである。特に筆者の故郷である秋田県では、キノコが郷土料理に欠かせない食材であることからキノコ狩りが盛んであり、10月頃にはほぼ毎年のように遭難者が出る。今年も、キノコ狩りに山に入った高齢者が遺体で発見されるという痛ましい事故があった。

 キノコ狩りに関しては具体的な統計こそないものの、キノコを長年採っているベテラン、すなわち“キノコ狩り名人”ほど遭難しやすいと語る人もいる。実際、山で遭難した人の年齢を見ると圧倒的に高齢者が多く、昨日や今日に始めたようなアマチュアではなさそうである。...

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