「NHKの受信料は800円以下にできる」 専門家が痛烈批判する理由とは 会長は「とにかく1割下げたので」

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大雨のさなか、ラジオでトーク番組を……

 実際に、局内の事情に通じる関係者が明かすには、

「例えば朝5時台のニュースにしても、以前は過去の映像の再放送など考えられませんでしたが、最近は前日の『ニュースウオッチ9』の内容が使われることも珍しくない。また先日の関東での大雨のさなか、ラジオでは江戸家猫八の動物鳴きまね芸や釣りのトーク番組を放送するなど、自らの役割に対する意識が希薄になっています。こうした報道の弱体化は全体的なコストカットの影響だと思われますが、視聴者が最も求めている報道番組がそんな状況なのに、別の部分では経費がかさんでいるのです」

 その実例として、

「局内では22年春から人事管理システム『カオナビ』を導入しましたが、組織に全くマッチしないと分かり、早くも翌年からは『タレントパレット』という別のシステムを使うことになりました。もちろん少なからぬ費用が生じています」(同)

「イメージアップに経費をつぎ込んでしまった典型」

 また広告代理店に業務を発注するケースが増えているといい、

「公式サイトなどで配信されている防災ムービー『ばんぜん』は朝ドラ仕立てで、制作を大手代理店が担い、ナレーションには人気声優の津田健次郎さんを起用している。ほとんど周知されていないにもかかわらず、不相応のコストがかかっています」(前出の関係者)

 こうしたコンテンツの外注はNHKの存在意義が問われかねないというのだが、さらには、

「平日午後の報道・情報番組『ニュースーン』にも別の代理店が関わっており、見栄えよく仕上がっていますが、中身は古くさくチグハグ感は否めない。いずれも効果が不明でありながら、もっぱらイメージアップに経費をつぎ込んでしまった典型です」(同)

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