新庄監督退任で稲葉氏に“不測の事態”でも…「名将スタンバイ」で候補メジロ押しの球団事情

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来季方針の確認のために結論先延ばし?

 プロ野球日本ハムがソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに3連敗を喫し、新庄剛志監督(52)の就任3年目のシーズンが終了した。球団は続投の方針だが、ポストシーズンをどう終わるかで決断を下すとして態度を保留してきた。“終戦”後も同様で、同24日のドラフト会議終了後に結論を出すとした。

 続投か、退任か。もう暫くファンをやきもきさせることになったのだが、10月下旬まで来季監督が表向きに決まっておらず、しかも本人の意思に委ねられている状態は極めて異例。日本ハムの球団事情がその背景にあるようだ。

 スポーツメディアによると、10月18日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に3連敗した直後、新庄監督は「今後の僕がどうするかはドラフト会議が終わったときにしっかり答えを出します。ちょっと待っといてください」と去就については明言を避けた。

 その真意を、新庄監督をよく知る球界関係者はこう推し量った。

「新庄監督は球界の常識をよく分かっています。辞めるなら速やかに表明しているはずです。結論を1週間近く引っ張るということは基本的には続投する考えなのでしょう。納得して続投するために、来季に向けて新人の獲得や外国人の補強などで球団に確認したいことがあるのかもしれません」

 レギュラーシーズンのホーム最終戦後にファンへ挨拶した際、今季単年契約で来日したフランミル・レイエス外野手を巡り「『どこも行かないで運動』を始めてください」と要望したのも、自らが指揮を執ることに備えてのこととみる向きは多い。同関係者によると、新庄監督は来季のチームにさらなる成長の余地を感じているという。

 就任1年目から2年連続で最下位に沈み、今季は2位と大きく飛躍した。ソフトバンクの小久保裕紀監督が今季開幕前に最も警戒するチームに日本ハムを挙げるまでになった。主力は投打に若手が多く、伸びしろは未知数だけに、来季は優勝候補の一角に挙げられるだろう。

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